「事故物件」と聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?テレビやインターネットで言葉を耳にすることはあっても、実際にどんな物件を指すのか、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回、NEXERと共同で、全国の男女1000名を対象に「事故物件について知っていること」についてのアンケートを実施しました!
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2025年5月12日 ~ 5月23日
調査対象者:全国の男女
有効回答:1000サンプル
質問内容:
質問1:あなたは「事故物件」という言葉を知っていますか?
質問2:「事故物件」という言葉をどこで知りましたか?
質問3:事故物件の「告知義務」について知っていますか?
質問4:「告知義務」についてあなたが知っていることを教えてください。
質問5:「心理的瑕疵」や「物理的瑕疵」について知っていますか?
質問6:「心理的瑕疵」や「物理的瑕疵」についてあなたが知っていることを教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
あなたは「事故物件」という言葉を知っていますか?
まずは「事故物件」という言葉を知っているかどうかを調査したところ、85.9%と8割以上の方が「事故物件」という言葉を「知っている」と回答しました。
とはいえ、その詳細までしっかり理解している方は少ないのではないでしょうか。この言葉が指す意味や、それが実際の取引や日常生活にどのような影響を与えるのか、誤解を招くことも多いのが現実です。だからこそ、もう一歩踏み込んで考えてみることが大切です。
「事故物件」という言葉をどこで知りましたか?
次に「事故物件」という言葉をどこで知ったのかについて調査した結果、62.2%の方が「テレビ」でこの言葉を初めて耳にしたと回答しました。テレビドラマやニュース、特集番組などで取り上げられることが多く、一般的な認知度が高いことが分かります。
さらに詳しく調べたところ、インターネットの記事やまとめサイトで知った方が11.2%、YouTubeなどの動画サイトを通じて知った方が10.2%という結果になりました。
事故物件の「告知義務」について知っていますか?
続いて「事故物件」という言葉を知っている方に、事故物件に関する「告知義務」について知っているかどうかを尋ねたところ、42.4%の方が「事故物件は知っているが、告知義務については知らない」と回答しました。
一方で、「告知義務」について知っていると答えた方は57.6%でした。この結果から、告知義務についてはまだ理解が進んでいない方も多いことが分かります。
「告知義務」についてあなたが知っていることを教えてください。
「告知義務」について知っていると答えた方々の回答をいくつかご紹介します。
●どこの物件で何が起きたのかを開示する義務。(20代・女性)
●定められた期間内に前の住居者が住居内で死亡していた場合、新規契約者にその旨を伝えること。(20代・女性)
●事故物件があった事を顧客に説明する事。(20代・男性)
●空室になって初めて入居する人には告知しなければならないが、 2人目からは告知しなくてよい。(20代・女性)
●事故物件であることを告知しないといけないが、何年か誰かが住めば告知が不要になる。(30代・女性)
●殺人、自殺などで死亡した住居人がいた部屋は、次に入居する人に告知する義務。(30代・男性)
●瑕疵があれば契約解除できる。(30代・男性)
事故物件の「告知義務」については「住居内での死亡や事件があったことを契約者に伝える必要がある」「一定期間経過や再入居があれば告知義務がなくなる」といった内容を理解している人が多く見られました。
告知のタイミングや内容についての知識は浸透しつつあるようです。
INTERIQでは、初めて物件の売却を行う方でも安心していただけるよう、物件買取の知識をもつ専門スタッフがお客さまに親身に寄り添って対応いたします。
「心理的瑕疵」や「物理的瑕疵」について知っていますか?
次に「心理的瑕疵」や「物理的瑕疵」について知っているかどうか調査した結果、73.3%の方が「知らない」と回答しました。これらの概念がどのように不動産取引に影響を与えるのかについて、十分に認識されていない場合も多いようです。
「心理的瑕疵」や「物理的瑕疵」についてあなたが知っていることを教えてください。
一方で「心理的瑕疵」や「物理的瑕疵」について知っていると回答した方に、実際にどのような認識を持っているのかを聞いてみました。
●外国でいうところのポルターガイスト。(20代・男性)
●部屋の中に何か問題を連想させるものが残っている場合。(20代・男性)
●心理的瑕疵は、自殺や他殺等が起こった場合に使われ、物理的瑕疵はカビが生えていたりとか物件の物理的な問題がある場合に使われる。(30代・女性)
●オカルト現象。(30代・女性)
●心理的瑕疵は「なんかいやだな」というメンタル的な面で、物理的瑕疵は染みができたりなど。(40代・女性)
●建物自体に原因がある場合は物理的瑕疵。 霊的なものは心理的瑕疵。(40代・女性)
「心理的瑕疵」については、自殺や殺人、霊的な不安など、入居者が不快に感じる精神的要因を指すという認識が多く見られました。一方「物理的瑕疵」については、建物の損傷やカビ、染みなど、物件の構造的な欠陥に関する理解が広がっていることが分かります。
なかにはオカルト的な捉え方もあり、認識が多様であることが伺えます。
まとめ
今回は「事故物件について知っていること」に関するアンケートを実施しました。
その結果、42.4%の方が事故物件については知っているものの「告知義務」については知らないと回答しました。このことから、事故物件に関する法律的な側面については、まだ十分に認識されていないことが分かります。
また、「心理的瑕疵」と「物理的瑕疵」の違いについても、多くの方が曖昧な認識を持っていることが明らかになりました。これらは不動産取引において非常に重要なポイントとなるため、しっかりと理解しておくことが必要です。